福岡市・薬院、東京都渋谷区・恵比寿、代官山の整形外科・スポーツ整形・リハビリテーション「整形外科 スポーツ・栄養クリニック」

バレエに復帰させてくれたピラティス リフォーマー

こんちには、理学療法士の山本です。

私が19歳の時に膝のACL断裂(前十字靭帯断裂)で手術をしたあと、4か月のリハビリを終え、状態も良好だったので、バレエに復帰しました。しかし、当然思うようにまだ踊れず、2か月の休暇を利用して、私がプロを目指して通っていたオーストラリアのバレエ学校にもどり、レッスンを受けることにしました。

そこで、バレエ学校の校長が、「膝が伸びきってないから、私が勧めるピラティスの先生のところに今日からいきなさい」といわれ、初めてピラティスというものを知り、行ってみることにしました。

初回、ピラティスの先生に「全然膝が伸びてないじゃないか、6か月間君は何してきたのか?」といわれ、涙があふれてしまいました。言われたことにショックだったのもあるのと、これをもっとよくしてくれる先生がいるのかという期待もあっての涙でした。その日に最初に経験したのが、ピラティスのリフォーマーという器具を使ってのエクササイズです。

 

 

骨盤は動かさずに、股関節から足だけを回すこのエクササイズを3~4分したり、そのほか、いくつかエクササイズをしたあと、まさかの6か月間伸ばしきれなかった膝が反対側と同じように伸ばせたのです。ホント、目からうろこ。この原理は当時の自分には理解できなかったけど、あの時の感覚を今でも覚えています。決して痛みのあるエクササイズではなかったし、やっていて気持ちがいい、なんか楽しいこれ!みたいな程度でした。

あの時オーストラリアに帰ってピラティスを知る経験がなければ今の自分もいなかったし、すばらしい縁だったように思います。「ピララィスは人生を変える」とエジュケーター(ピラティスの指導者を養成する先生方)は言われますが、本当にそう思います。

何がきっかけになるか、それは人それぞれですが、怪我をきっかけ、健康のためになにかしようと始めた、なんでもいいと思います。私の場合、リハビリで出会う患者様一人一人がピラティスを体験して、何か新しいことにきづき、生活の質が良くなってくれたらいいなと思ってこれからも日々一緒に励んでいきたいと思います。