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3月9日は世界腎臓デー!CKDって知ってますか?

こんにちは、管理栄養士の濵田です。

3月の第2土曜は『世界腎臓デー』です。今年は3月9日(木)になります。

腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取組として、国際腎臓学会と腎臓財団国際連合により開始されたもので、毎年世界各地でイベントが開催されています。

◎腎臓とは

腎臓は腰のあたりに左右ひとつずつある、そら豆のような形をした、握りこぶし大の臓器です。

血液をろ過して、身体に必要なものを再吸収し、不要な老廃物を尿として排出する働きをしています。他にも、赤血球を作るホルモンや血圧を調整するホルモンをつくる、ビタミンの働きを助けるなどの作用があります。

 

◎CKDとは

皆さんはCKDという言葉をご存じでしょうか?

CKDとはChronic Kidney Diseaseの略で、慢性腎臓病のことです。

最近では、この慢性腎臓病(CKD)という病気の概念が注目されています。CKDとは、1つの疾患の名称ではなく、糖尿病性腎症等を含めた腎臓の働きが徐々に低下していくさまざまな腎臓病の総称です。

タンパク尿が出たり、腎臓の機能が低下するなど、腎臓の異常が続いたりする病気で、全国の推定患者数は1,330万人に上ると言われています。20歳以上の8人に1人の割合です。

CKDは初期の頃は殆ど自覚症状がなく、そのままにしておくと気づかないうちに腎臓の機能が低下してしまい、重症化すると腎不全により、透析や腎移植治療が必要になる場合があります。

また、心筋梗塞や脳卒中などにかかる危険性も高まります。

また、生活習慣病との関わりが深く、糖尿病や高血圧は重大な危険因子になります。他にも、脂質異常症、高尿酸血症、肥満、喫煙との関係も深いです。既に治療をされている方はかかりつけ医の指導を受けながら、生活習慣の改善に取り組んでいきましょう。

しかし、CKDは日々の生活習慣の改善や定期的な健診等の受診により、予防・治療が可能な疾患であり、早期発見・早期治療がとても大切です。

 

◎CKDが進行すると

CKDが末期の状態まで進むと、腎臓でろ過されう体に残った老廃物を除く治療が必要になります。

通常は、血液を機会に通し、血液中の老廃物や不要な水分を除いて血液をきれいにする方法(血液透析療法)が行われます。血液透析療法の場合、1週間に2~3回程度、透析を行う施設に通い、4時間以上をかけて血液を浄化します。

血液透析療法のほかには、腹膜を利用して血液をきれいにする方法(腹膜透析療法)や腎臓移植という方法もあります。

 

◎GFR値

GFR値(糸球体濾過量)は、ろ過の働きを示す値で、血液検査で推算することが出来ます。

GFR値が低いほど、腎臓の機能が低下していることを表します。

参考:日本腎臓病協会|アストラゼネカ株式会社

 

◎早期発見・早期治療

CKDは自覚症状が無いことが多く、ご自身では気づきにくい疾患です。

しかし、血液検査を行うことでCKDを早期発見し、早期に治療を始めることで。進行を防ぐことが期待されます。

まずはご自身の腎機能が正常なのかどうかを知ることが第一歩です。

 

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