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【福岡】骨粗鬆症デー~丈夫な骨と食事の関係~

こんにちは!管理栄養士の濵田です。

 

10月20日は世界骨粗鬆症デーです。

世界骨粗鬆症デーは、英国骨粗鬆症学会が1996年10月20日に骨粗鬆症の啓発を目的に創設したものを1997年に国際骨粗鬆症財団(IOF)が引き継ぎ、「世界から骨粗鬆症による骨折をなくす」ことを目標に地球規模で展開しています。

 

◎どんな病気?

骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。

◎症状

骨がもろくなると、尻もちをついたり、転んだだけでも骨折しやすくなります。

骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などです。また、背中や腰が痛くなった後に、背中が丸くなったり、身長が縮んだりします。

 

◎原因

私たちの骨は、骨吸収(溶かして壊される)と骨形成(新たにつくられる)を繰り返して成り立っています。

骨粗鬆症は、このバランスが崩れることでおこり、骨がスカスカになってきます。骨粗鬆症は女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。

 

◎予防

骨粗鬆症の予防として、以下のようなことが挙げられます。

・転ばないように注意する

・カルシウムを十分にとる

・ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウムをとる

・適量のタンパク質をとる

・禁煙し、アルコールは控えめにする

・運動、日光浴をする

栄養素について詳しくお伝えします。

・カルシウム
人間の身体を構成するミネラルのうち、最も多く存在し、体重の1~2%を占めています。
主に小腸で吸収されますが、吸収率は成人で20~30%とあまり高い方ではありません。また、加齢とともに吸収率は低下していきます。カルシウムを多く含む食品は、乳製品(牛乳、チーズなど)、小魚類、大豆製品(油揚げ、豆腐、納豆など)、小松菜、ひじきなどが挙げられます。比較的吸収率の良い乳製品や、カルシウムの吸収を高めてくれるビタミンD・ビタミンKと一緒に摂取するのがオススメです。

・ビタミンD
カルシウムの吸収促進、骨の成長促進などの働きがあります。脂溶性ビタミンのひとつで、油脂類を含むものと一緒に調理すると、より吸収の効率が良くなります。
鮭、アジ、さんまなどの魚や、しらすなどの小魚類、きのこ類に多く含まれています。きのこ類の中でも、干しシイタケや乾燥きくらげが特にビタミンDが豊富です。

・ビタミンK
出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化します。また、骨の健康維持にも不可欠で、骨にあるタンパク質を活性化し、骨の形成を促す働きもあります。こちらもビタミンDと同じく、脂溶性ビタミンのひとつです。
納豆やブロッコリー、ほうれん草などがビタミンKを多く含む食品の例として挙げられます。

・リン
カルシウムと結合して骨や歯の材料になります。リンは健康な方は普通に生活していれば不足することは殆どなく、むしろ摂り過ぎに注意が必要な栄養素です。リンの過剰摂取はカルシムやマグネシウムの吸収を阻害してしまう為、長く続けば骨量や骨密度の低下を招く可能性もあります。
魚や肉、大豆製品、乳製品にもリンが含まれていますが、ハムや練り物などの肉・魚の加工品、冷凍食品、インスタント麺、ファストフードなどの加工食品にも、リンを含む食品添加物が含まれています。

・マグネシウム
体内のマグネシウムの50~60%が骨や歯に存在しています。マグネシウムには、骨や歯にカルシウムを定着させる働きがあります。その他、筋肉の正常な働きを支えたり、体内の酵素の働きをサポートします。
マグネシウムは、アーモンドを始めとした種実類、魚介類、海藻類、野菜類、豆類などに多く含まれています。

 

ちなみに、

・10月8日「骨と関節の日」(日本整形外科学会)
・10月10日「転倒予防の日」(日本転倒予防学会)

となっています。

 

骨粗鬆症デーをきっかけに、骨密度検査をしてみませんか?

福岡市では、40歳以上の市民を対象に、骨密度検査を行っています。

また、当院でも骨密度検査を行っておりますので、検査をご希望の方は是非お電話にてお問い合せをお願いします!

 

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